Archives

guitar アーカイブ

2011年06月28日

2011年ギネス認定のギター速弾き世界一

少し前に 340bpm の速弾きで驚いていたが、今年はその記録を大幅に破る 600bpm でギターを弾く強者が出てきた。

普通の速弾きならダウンピッキングだけで十分こなしてしまうかも。

2010年02月14日

PolyTune - 全ての弦のチューニング状況を同時に表示

久しぶりに革命的なデバイスが出現! PolyTuneはライブの必需品になりそう。

ギターの6弦全部をワンストロークでチューニングできるのはすごいですね。
メーカー希望小売価格は税込み 15,750 円のようです。

2009年10月17日

第17回名古屋ギターコンクール

今年も名古屋ギターコンクールの予選を通過しました。

2009 Nagoya Guitar Competition

ポスターに名前が載ると予選通過の実感が湧いてきます。

2009年06月14日

ギターのソロライブ無事終了

昨日はたくさんの方に来ていただき、ありがとうございました。
お蔭様で満席状態で演奏ができ、とても思い出に残るライブになりました。

今回はオリジナル曲を増やし、ロック色も強く出してみました。
次回に向けて、また少しずつ仕込みを始めようと思います。

またよろしくお願いします。

2009年05月16日

2009/6/13(土):ギターのソロライブ @ ボトムダラー(松本市)

ギターのソロライブを行います。

日時:2009/6/13(土)20:00 ~ 22:00
会場:ボトムダラー (最新の予定表
住所:〒390-0871 長野県松本市桐 1 - 2 - 35 コマツプラザ内
電話:0263-33-3501

ガットギターとエレキギターで、オリジナル曲を含め映画音楽、現代音楽、フュージョン、ロック等を演奏予定です。

ボトムダラーはアメリカンレストラン&バーです。ミュージックチャージはなく1人2品(飲み物も含めて)注文すれば OK です。
立見席がないため、電話での予約をお勧めします。

2009年05月02日

和田アキラさんとギターセッション

先日、名古屋の南蛮家で”和田アキラ”Solo&遊ぼう”というライブがあった。和田アキラさんは高校時代からの憧れのギタリスト。一緒に演奏できるチャンスはめったにないと思い、思い切って名古屋まで行ってきた。

第1部は和田アキラさんのソロ。第2部はセッション大会。希望者がいろんな楽器でアキラさんと演奏を楽しめる。

第2部前の休憩時間にアキラさんに声をかけられ、なんとトップバッターになってしまった。セッティングで音をチェックしていたら、「もっとガツンと音出していいよ」と気も遣ってくれた。曲は Jeff Beck の Led Boots。簡単に打ち合わせをしてスタート。

Akira Wada @ 南蛮家 No.1

ギターはいつも弾いている Ibanez の J-Custom。ギターソロの部分は4小節ずつ交代して弾いた。

自分の番が無事終わり、ギターをしまってゆっくり他のセッションを楽しんで聞いてたら、Deep Purple の Highway Star を演奏するからギターを弾かないかと店員に声をかけられた。ギター(アキラさん)、キーボード、ボーカル、ベース、ドラムは既に準備を始めている。確かにツインリードの曲だからもう一人ギターがいた方がいいわけだ。

Highway Star を弾いたのは何十年も前で、それから一度も弾いてない。弾けるかどうか不安だったが、どうやらそういう細かいことは気にしなくていい雰囲気だったし、アキラさんがいるから大丈夫と思い、思い切って参加した。

ギターは店に備えてあるテレキャスターを借用。

Akira Wada @ 南蛮家 No.4
これが全体イメージ。

Akira Wada @ 南蛮家 No.3
これがツインリード部分。アキラさんと上手くハモれた(つもり)。

Akira Wada @ 南蛮家 No.5
最後にツーショット。

写真の撮影やブログ等への掲載に快く応じてくれたアキラさんに感謝。
MC も面白く、アキラさんの優しさが伝わるライブだった。

2009年02月21日

AKIRA WADA THE GUITAR

ギタリスト和田アキラの1stソロ・アルバムが復刻! (かも……)

AKIRA WADA THE GUITAR

標記商品が Sony Music のオーダーメイドファクトリー「廃盤再プレス」対象商品になっている。予約受付期間は2009年3月18日まで。予約数が目標の100%に到達すると復刻版として再発売されるらしい。

当然私は予約済み。現在のところ到達度は35%ということで、今後の予約数によって再発売されるかどうかが決まるわけだ。

ということで、皆さん、予約をよろしくお願いします。m(_ _)m

予約はSony Music Shpo の AKIRA WADA THE GUITARのページで。

2008年12月28日

名古屋ギターコンクール

2008/12/14(日)に、名古屋ギターコンクールに出場してきたので、少し遅くなりましたが簡単に報告します。

8 月にテープ審査の第1次予選があり、課題曲はソルの第2グランドソナタ OP.25 から第4楽章メヌエットでした。審査結果が来たのが 9 月。運よく予選通過者 30 名に入れ、第2次予選に進めました。

第2次予選の課題曲は第1次予選と同じ曲。自由曲はブローウェルの舞踏礼賛を選びました。

第2次予選と本選の会場は名古屋市の電気文化会館のザ・コンサートホール。大きなホールでのコンクール出場は私にとって初めての経験でした。やはり緊張しましたが、演奏上は大きな破綻もなく最後まで弾ききることができました。本選の 6 名には残れませんでしたが、自分には良い経験になったと思い、満足しています。

※そもそも、今年の目標は第1次予選通過でした……。

それにしてもレベルの高さにビックリしました。毎年レベルが上がっているということなので、来年は第1次予選を通過できるかどうか……。 (^_^;

2008年06月22日

6/21(土)のソロライブは無事終了しました

6/21(土)は雨にもかかわらず、多くの人に来ていただき、ありがとうございました。

いくつかいただいていた質問にも、会場で答えさせていただきました。

質問をお寄せいただき、ありがとうございました。

2008年06月08日

6/21(土) に松本市でギターのソロライブを行います

beyond the sound のトップページでもアナウンスした通り、久しぶりにギターのソロライブを 6/21(土) の 20:00 から行います。

場所は松本市桐の Bottom Dollar。アメリカンレストラン&バーです。ミュージックチャージはなく、1人2品注文すれば OK です。

今回のソロライブではクラシックギターとエレキギターを使います。

クラシックギターでは現代音楽・映画音楽・ラテンを演奏します。(今までとは違う傾向の曲も入れてみました。)
エレキギターではロックを1曲演奏予定です。

興味がある方は Bottom Dollar(TEL:0263-33-3501)に予約をお願いします。

ところで、今回のライブの MC で Q & A コーナーを考えています。
何か私に質問したいことがありましたら、お知らせください。

質問はこの記事へのコメントでは書かず、必ずメールでお願いします(about にある Message to tmine も可)。質問内容を当日まで秘密にしておきたいというのが趣旨です。

質問は何でも OK です。できるだけ質問には答えようと思います。

よろしくお願いします。

2008年05月08日

「環vol.1 ~Crossing Circles~」無事終了

ElectriX Music LAB. の「環 ~Crossing Circles~」感謝♪にも報告があった通り、先日告知していた「環vol.1 ~Crossing Circles~」が無事終了しました。

ElectriX にとっては約3年ぶりのライブで、演奏の中身はともかく(笑)、復活できた事が一番嬉しかったです。休養期間、リハビリ期間ともに長く、自分としては充電期間として演奏の幅を広げるのにはいい機会だったかなとプラス方向に考えています。

tmine がギターを弾いている ElectriX は 7 曲を演奏。ここではギターソロがあった 6 曲のギターソロ全てを動画で紹介します。

ギターソロを弾いている曲は演奏順で、00:00 Funk E Dolphins、01:04 Radiant Eyes、02:12 Cyclic Moments、02:47 Exiles、05:25 Leap in Logic、06:05 La Pasion となってます(全て ElectriX オリジナル曲)。

2008年01月28日

BOSS GT-10 の紹介ビデオ

BOSS GT-10 の紹介ビデオが公開されました。手前のギタリストは分かりませんが、後ろのギタリストは Robert Marcello のようです。

さて、ビデオですが、BOSS のエフェクタ、そしてマルチエフェクタの歴史を紹介した後、1:00 から GT-10 の紹介が始まります。

... and the latest flagship is the proof. The new GT-10 guitar effects processor is BOSS's most powerful ever. Offering a set of features never before found in a floor-based effects unit.

アメリカ人らしい言い回し。 (^_^;
さて、私は GT-8 との比較が気になるのですが、以下が大きなポイントになるようです。

・MIDI とオーディオに対応した USB 端子
・ウィザード方式の音色作成
・40 秒まで対応しているルーパー(サウンド・オン・サウンドは無制限)
・CTL ペダル×2

いいなぁ。私は GT-8 を先日入手したばかり……。orz

ウィザード方式の音色作成に興味を持つ人が多いと思うのでスクリプトを挙げておきます。

2:19
The easy tone wizard provides interactive menus and graphic icons to let you create pro tones in seconds, even if you've never used a multi-effects unit. The unique positional tone control lets you edit effects by simply moving a pointer to the desired sound type of a tone grid. This intuitive function adjusts multiple effect parameters at once behind the scenes, which is one control.

3:59
Press the CREATE button under EZ TONE. Choose the type of pickups you'll be using, single coil or humbuckers. Choose the type of device you'll be hearing the GT-10 through. Next there are 15 tone categories, from blues to modern metal, to liverpool, to country, to punk, and everything in between. Then simply choose a tone variation within that musical category. To visually dial up your pre-amp tone, use the mind-blowing positional tone control to move the marker anywhere on the tone grid from hard to soft, or solo to backing. Finally use the positional tone control to visually dial in your effects, such as delay. It's that easy.

そして、最後はやはりアメリカ人らしく以下のようにしめてますね。

9:18
BOSS is truly done it again. As you can see and hear, the GT-10 guitar effects processor is hands-down the most powerful floor-based multi-effects on the planet. From the moments you plug in, you know this is the real deal. The GT-10's amazing tone and super feel is authentic BOSS.

う~ん、欲しくなる……。でも我慢ガマン!

2008年01月25日

Colosseum II - Inquisition

YouTube にコロシアム II(Colosseum II)のインクイジション(Inquisition)が載っていたので紹介します。ギターはゲイリー・ムーア(Gary Moore)で、私が影響を受けたギタリストの1人です。

インクイジションは大学の頃のバンド Jet Stream で良く演奏してました。選曲はなぜか当時のキーボーディスト。彼が演奏したいというこの曲を聴き、興奮しつつ私は「やる!」と答えました。当時、コロシアム II のライブや映像を見たことはなく、最近になって初めて YouTube で見たわけです。

服装はやはり古いですね (^_^;

私が演奏する時はギターは持ち替えず、アコギの部分はエレキのクリーントーンで弾いてました。また、私のビブラートは彼ほどワイルドではなく、かつ殆どの音をピッキングで出していたのでサウンドは少々違っていたと思います。

いや~、それにしても懐かしい。

2008年01月20日

GT-10

2008 NAMM Show で BOSS のマルチエフェクタ GT-10 が発表されたようです。これで POD X3 Live 対 GT-10 の対決になりますね。

さて、まだ GT-10 の詳細は分かりませんが、写真から分かる範囲では GT-8 と比較して液晶が広くなり、マニュアル設定用のノブが減り、CTL ペダルが1個から2個に追加されたようです。液晶の拡大や CTL ペダルの追加はいいとして、ノブが減ったのは賛否両論でそう。

これから発売されるギター雑誌で詳細をチェックしないと。

2008年01月06日

クリスマスコンサート

去年の 12/23 は松本市近郊、波田町にあるカフェ・プレイエルのクリスマスコンサートに参加してきました。 フルート教室とピアノ教室の合同発表会形式によるクリスマスコンサートです。

私はクラシックギター奏者として参加し、フルートの伴奏とソロ演奏をしてきました。

フルートの伴奏は2曲で、1曲はエリック・クラプトンの Teas In Heaven。この曲はフルートの巨匠、ジェームズ・ゴールウェイがカバーしています。そのバージョンをギターとフルートで演奏しました。ギターパートは Eric Clapton の演奏を参考にしました。

もう1曲はアストル・ピアソラのタンゴの歴史から Bordel 1900。ギターとフルートのために作曲された曲です。これはフルートの先生とのデュオで、その日最後の演奏になりました。

私がソロで演奏した曲はスタンリー・マイヤーズの Cavatina。今回初めて演奏しました。

フルートの伴奏をしながら考えていたのですが、ギターとフルート、楽器の相違点と類似点は例えば以下がありますよね。

相違点
  • ・フルートは単音のみだがギターは和音を出せる。
  • ・フルートは発音後に音量を上げられるがギターは上げられない。
  • ・フルートの音域は C4 ~ C7、ギターは E2 ~ B5(E6)。

類似点
  • ・フルートもギターもビブラートをかけられる。
  • ・音量がほぼ同じ。

こう分析してみると、ギターが低音域で和音を使って伴奏をし、フルートが高音域でメロディーを担当するのは相性がいいように思います。クラシックギターはソロでももちろん楽しめますが、他の楽器と一緒に演奏するのも別の楽しみがあっていいものです。

2007年09月29日

フラワーガーデンコンサート

Flower Garden Concert 1 Flower Garden Concert 2

ちょっと報告が遅くなりましたが、2007/9/8(土) に長野県安曇野市にある穂高西中学校のフラワーガーデンでコンサートが行われ、友人 Key. さんの紹介で、私はクラシックギターを演奏しました。
その時の写真は穂高西中学校のホームページに掲載されています(写真はこちら)。

このコンサートは土曜参観の中のイベントで、PTA の人々が訪れておりました。コンサートでは吹奏楽部の演奏もあり、最後に聴きに来た人々も含めてみんなで合唱して終わりました。青空の下で、小さな小川のせせらぎと花がたくさん咲いている庭で、みな思い思いの場所に座り、教室のベランダから聴く生徒たちもいて、ゆったりとした空気の流れる中でコンサートが行われました。こんな素晴らしい場所で演奏する機会に恵まれて、紹介してくれた Key. さんに感謝です。

市民タイムスの記者からもインタビューを受け、紙面にも載ったので見た人もいるかもしれませんね。中学生の吹奏楽も、そのレベルの高さに驚きました。

私の演奏曲目
・サンバースト(A. ヨーク)
・ひまわり(H. マンシーニ)
・プレリュード No.1(H. ビラ・ロボス)
・フォーコ(R. ディアンス)

Flower Garden Concert 3

2007年08月27日

POD X3 の噂

Line6 からの公式情報ではありませんが、POD X3 の噂が流れています。

POD xt 使いとしては当然気になるところ。

Line6 のホームページでも、意味深な "the BeGinNing is nEar!" というメッセージが流れてますし、Line6 からの情報に要注目ですね。

2007年03月25日

ギターのハーモニクス

guitar ページにギターのハーモニクスについて解説を載せた。

とは言っても、通常の解説とは違い、ハーモニクス奏法については殆ど触れていない。数学的見地から、ハーモニクスの正確なポジションや音程のズレに対して、セント/ヘルツや平均律/純正律の話も加えて考察している。

ちょっとマニアック過ぎる内容になったかも……。

guitar ページは今後も少しずつ内容を充実させていく予定。

2007年03月19日

2分半超のギターソロ

昔の ElectriX の動画を久しぶりに見たら非常に新鮮だった。この映像は 1994/2/26(土) に松本市の陀瑠州(ダルース)というライブハウスで行った ElectriX 第2期のライブ。もう 10 年以上も前だ。ElectriX のキーボード Key. による作曲で、確かこれが初めてのライブ。

まだ曲を弾きこんでいない分、自分にとっても新鮮で、こういう状況下でのソロはスリリングなものになる事が多い。曲を弾きこむと安定感が増して演奏も丸くなるが、どちらもそれなりの良さがあって捨てがたい。

最近は時間の関係もあってソロをコンパクトにまとめることが多かったが、この頃は長いソロが多かったように思う。この曲のギターソロも 2 分半を超えている。普通に考えると長めのソロだろう。

ギタリストとして長いソロというのは魅力的でやってみたいと思う反面、聴衆を飽きさせてはいけない使命もあるので、そのバランスが難しい。プレイヤーとしてはもう少し弾きたい、聴衆としてはもう少し聞きたい、と思うギリギリのところでやめるのがちょうどいいのかもしれない。

曲全体の映像は music ページに載せているので、良かったらそちらもどうぞ。

2007年01月06日

KEEP ALIVE

ギターを弾く上で一番影響を受けたアルバムはなんと言っても KEEP の KEEP ALIVE。ギタリストは PRISM で有名な和田アキラ。

KEEP ALIVE

初めて和田アキラのギターを聴いたのはギター雑誌に付いていたソノシートだった。そう、レコードの形をした薄っぺらな、赤く半透明な円盤。PRISM のファースト・アルバムが出る前かどうかは覚えてないが、PRISM を聴く前に聴いたのは確かだ。

それまではギターの速弾きと言えばディープ・パープルのリッチー・ブラックモアを基準に考えていたので、和田アキラのギターを聴いたときの衝撃はすごかった。

その雑誌には譜面も載っていたが、連符の嵐でとても弾けたもんじゃなかった。本人の解説では「一音一音しっかり確認して弾くというのではなく、勢いで自由に弾く」みたいに書いていて、こんな速さで一音一音確認しないで弾けるなんて人間技じゃないと思った。そもそも思考の速さがそのスピードについていけない。

そしてこの速さが、幸か不幸か、(当時の)僕にとって速弾きの基準になってしまった……。

しばらくして、ギターの速弾きと言えばアル・ディ・メオラみたいに雑誌や周りが言うので試しに1枚買ってみた。もちろんその速弾きを聴いてみたくて。

1曲目。テーマはそれほど速くないから、きっとソロがすごいのだろうと期待して待っていた。ところがソロが始まっても速弾きは出てこない。きっと1曲目は導入だから、これから盛り上がるのだろうと2曲目以降に期待。だが2曲目も3曲目も1曲目と速度的には大差ない。どうしたのか、と思いつつそのまま聴き、結局(当時の僕の基準である)速弾きはでてこないまま最後までアルバムを聴き終えてしまった。

もちろんアル・ディ・メオラとしての音楽性は斬新でインパクトがあり、音楽的には好きだと思った。ある意味、アル・ディ・メオラの音楽は僕の音楽のルーツの一つになっていると言ってもいいだろう。だが、アルバムを買った目的である速弾きは体感できなかった。

しばらくして友人がフラメンコギターの速弾きがあるから聴かないかと言ってきた。もちろん二つ返事で聴きにいったのだが……、アル・ディ・メオラを聴いたときと同じ結果になってしまった。

多分、この時点で和田アキラは世界的に見れば無名だったと思うが、速弾きに関しては世界レベルに達していたのだろう。当時としては一番速かったかもしれない。

もちろん速弾きの是非はギター界ではいつも議論になる。大学のサークルの時もそうだった。

正直に言うと、ギターの速弾きにはギタリストとして技術的に非常に興味がある。でも速いだけでは確かに駄目。人を感動させるパッションが必要だと思う。そのパッションを表現するのに速弾きが必要なのであれば速弾きを避ける理由はない。逆に表現したいものに速弾きが不要であれば速弾きは有害無益となる。

そのパッションを最大限に感じ取れるアルバムが後にも先にも KEEP ALIVE だと思っている。和田アキラのギターは官能的で、時には激しく、時には妖しく、聴く人を取り囲む。速弾きだけじゃない。荒れ狂うフレーズ、ドキッとさせる一瞬の空白、艶のあるビブラート。どれをとっても完成の域に達している。

この KEEP ALIVE はライブ録音だが、ライブ情報はゲットしていた。ただ、海外赴任の話もあり、いろいろあわただしくて行くのを止めてしまった。

この貴重なライブに行けなかったのは非常に残念だが、逆にこうして音源を聴くことができて幸せだと思っている。今でもたまに聴いているが、今まで何百回聴いた事だろう。それほど好きで、それほど影響を受けているアルバムなのだ。

これほどの名盤が廃盤になってしまったのは非常にもったいないと思う。「Yesterday Once More のレコード」のコメントにも書いたが、レコード会社は音源が売れなくなってもただ廃盤にして永久に地球上から葬り去るのではなく、ネット配信か何かでその音源を残すようにできないものだろうか。音楽は一部の企業や個人の利益のためだけにあるのではなく、音楽そのもの自体に世界的な存在意義があるのだから。